こらアカンは

社会科教師のカニさんと冴えない高校生の僕のカップルが四条通りの甘味処に入っても誰にも迷惑はかけてはいない。僕たちを見てこらアカンはと思ったのが現国のゴリラである。文芸部の雑誌に僕の小説を載せてもらった。「期刊文芸誌アドミタンス」を文芸部は発行していた。1学期、2学期、3学期と年に3冊出すのが文芸部のしきたりである。大藪春彦のマネをして書いたハードボイルド小説を現国のゴリラが「こらアカンは」の一言でけな...

Dx

受験の時期に思う。高校入試問題がこの世のすべてではないのか。これさえ解けたら問題はない。義務教育さえ平等な知識や学力とさえ言える。いい年齢で「チャート式数学Ⅰ」の例題を解いてみる勉強をしていた。「数と式から因数分解まで」で頭のトレーニングになった。昔に運送会社の2階の工場兼事務所兼研究所で「シャープのマイコン」を使ってアセンブラプログラムを組んでいた。また「設備設計や配電盤設計」も従事しておる。アセ...

食事と政治

十日えびすにカニさんと二人で出かけた。カニさんが手を握ることは普通の当たり前のことになっていた。僕が高校生でカニさんがうちの高校の社会の先生である。篠山紀信の裸体カレンダーが売られていた。カレンダーを見ていたら「興味あるの。うふふ」とカニさんが笑った。老舗の喫茶店でお茶と食事をした。「初夢は宝くじと古本屋のことだったかな」とカニさんが言った。...

休憩中

外は寒い。寒い日には部屋でくつろぐのに限る。電話が鳴ったからと言っても仕方がない時もある。ラジオもテレビも興味をひかない時もある。漫画本をめくっていく。そうすると楽になることもある。つらい気分もリセットされる。また電話が鳴った。出ると姉からの電話である。...

大衆よ、図書館に行け

甘いものをカニさんが食べるだろうと思ったので僕はとら屋に行こうねと誘ってみた。カニさんがそれいいねと話に乗ってきた。高校生の僕は社会科の女性教員のカニさんとデートとなった。バスに乗って四条通りに行った。カニさんと歩くだけで気持ちも舞い上がる。とら屋の二階のテーブルであん蜜を食べた。その後。古本屋に足を運んだ。僕の古本屋の戦利品は大藪春彦特集の問題小説である。「図書館に行かない?」とカニさんが言った...